サツマイモの魅力と栄養効果

サツマイモは、その甘さと栄養価の高さから、多くの人に愛されてきた食材です。冬の寒い時期にも美味しく楽しめる保存性の高さが魅力。今回は、サツマイモの栄養や健康効果、そしておすすめの調理法をご紹介します。

サツマイモの画像

サツマイモを美味しく食べるコツ

サツマイモを食べるときは以下のポイントを押さえましょう

  • 皮ごと調理
  • しっかり加熱
  • 1/2~1本の適量を守る

実践レシピはこちら!

サツマイモの牛乳煮

サツマイモの栄養素を最大限に活かすポイント

① ヤラピンのパワー

サツマイモの皮には、胃の粘膜を保護し、腸の動きを助ける「ヤラピン」という成分が豊富に含まれています。皮を捨てずに食べることで、この成分をしっかり摂取しましょう。

② 加熱に強いビタミンC

サツマイモには、でんぷんに守られたビタミンCが含まれており、加熱しても栄養が壊れにくい特徴があります。焼き芋にしてもそのままビタミンCを摂取可能です。

③ 食物繊維が豊富

サツマイモ100g(中サイズの1/2本)には、男女問わず1日の目標量の約1/4~1/3を補う食物繊維が含まれています。便通を良くし、コレステロールの低下にも役立つので、毎日の食事に取り入れたい食材です。

季節ごとの食材の役割

「春」は苦味のあるものが多く、冬に蓄積された老廃物を排出する解毒作用があります。例えば、じゃがいもは肌の仕組みの元であるメラニンを抑制するビタミンCを多く含み、夏に向けてだんだん強くなる紫外線対策として役立ちます。

「夏」は火照った体を冷やし、水分を多く含んでいることが特徴です。スイカやキュウリなどが代表的で、暑い季節に体をクールダウンしてくれます。

「秋」は、寒い冬に向けてエネルギーを蓄えるために、炭水化物や脂肪を多く含むものが中心となります。さつまいもや栗は、体を温め、寒さに備える準備を助けてくれる食材です。

「冬」は、体を温める効果のある根菜類が多く含まれています。例えば、大根やごぼうは寒い季節にぴったりの食材で、寒さに負けない体づくりをサポートしてくれます。

栄養価の違い:旬の食材の例

同じ食材でも、旬の時期とそうでない時期では栄養価が大きく異なります。

たとえば、ほうれん草の場合:

  • 夏のほうれん草:ビタミンC 20mg
  • 冬のほうれん草:ビタミンC 60mg

旬の冬に採れたほうれん草は、なんと3倍のビタミンCを含んでいます!このように、旬の食材を選ぶことは栄養価を最大限に活かすポイントです。

まとめ

  • 胃腸を整えるヤラピンや、加熱に強いビタミンC、豊富な食物繊維が魅力。
  • 季節ごとの旬の食材を選ぶことで、栄養価を最大限に活かすことができる。

参考文献

  1. 古畑公/木村康一/岡村博貴/望月理恵子,”旬のものを食べても栄養価に変化はない”.健康管理する人が必ず知っておきたい栄養学の〇と×改訂版.株式会社 誠文堂新光社,2021,146-147
  2. 濱裕宜.”サツマイモはレンチンじゃ、もったいない!じっくり加熱で麦芽糖を5倍に!”.その調理、9割の栄養捨ててます!.株式会社 世界文化社,2017,52-53
  3. 前間弘美.” さつまいもの栄養成分と効能~調理法による変化など管理栄養士が解説~”.シンクヘルス株式会社.2024.リンク(2024-12-16)