あじは1年中獲れますが、最もおいしく食べられる旬の時期は5~7月の晩春から初夏にかけてです。
身は大きくありませんが、脂のノリが非常に良くうま味がたっぷりつまっています。

鯵の由来
「味がいい」ということに由来します。
「魚」に「参る」と書き、諸説ありますがこれは美味しくて参ってしまう、という意味合いで名付けられたと言われています。
アジは、マアジやシマアジ、ムロアジなど種類も多く、日本ではなじみ深い魚の一つです。
干物や塩焼きとして食べられているほか、新鮮なものは生食もおすすめです。
長崎県や島根県を中心に、全国的に水揚げされていますが、千葉県では南房総一帯では1年中取れると言われています。
特に内房は川より真水が流れ込み、鯵のエサとなるプランクトンが多く含まれ、エサを豊富に摂取でき丸みを帯びた大きく脂ののった鯵が水揚げされます。
鯵の選び方
新鮮でおいしい鯵の見分け方をお伝えします。
- 目が澄んでいる
- 表面が銀色に光っているもの
- 腹部にハリがある
- ぜいご(尾の近くにある、とげ状のウロコの一種)がしっかりしている
鮮度が落ちていくと、目が白く濁ったり、表面がくすんでいたり、光沢がなくなってきます。
また腹部が柔らかかったりへこんでいたりします。これらのポイントを参考に良質な物を選びましょう。
鯵が旬の時は、脂のノリが良いと言われています。脂の中でも青魚類に多く含まれるEPAやDHAは熱に溶けやすいと言われています。
そのため、刺身や寿司、カルパッチョなどの生の状態で召し上がるのがおすすめです。
今回は旬の鯵でEPAやDHAを効率よく摂取できるメニューを紹介します。
レシピはこちら👉鯵の変わりなめろう
ここがすごい!鯵の栄養
①EPAやDHAが豊富!
人の体内ではほとんど作ることができない、健康維持に必要な脂肪酸です。
熱に弱いため、重点的に摂取したい場合は、生の状態で召し上がるのがおすすめです。
以下の効能があります。

- 血流改善(血管の詰まりを防ぐ、血圧上昇を防ぐ)
- アレルギー症状を和らげる(アトピーや花粉症など)
DHA:脳や網膜の脂質成分
- 記憶力や集中力改善(脳の発達・認知機能の維持)
- 視覚機能の維持(ドライアイ症状緩和)

②ビタミンDが豊富!
ビタミンDはカルシウムの吸収を促進し、骨を丈夫にします。野菜や果物、豆、穀類にはほとんど含まれないため、骨の健康のためにはおすすめの食品です。よりカルシウムを摂取したい場合は骨ごと食べられる小あじがおすすめです。以下の効能があります。
- カルシウムの吸収を促進し、骨の成長を促す
- 細菌やウイルスの侵入を防ぎ免疫機能を調整
(外敵侵入を皮膚や粘膜で防ぐ「ディフェンシン」の分泌を促進)
③ビタミンB12が豊富!
貧血の予防や神経機能の維持に欠かせない栄養素です。以下の効能が期待できます。
- 神経を守り正常な働きを維持する(肩こりや首こりの軽減、全身の倦怠感や疲労感軽減)
- 赤血球の色素成分のヘモグロビンや赤血球の合成、血を作る造血作用
参考文献
- Aff 食とくらしの「今」が見えるWEBマガジン “夏の旬食材を味わおう”農林水産省(2020.7).リンク(2025-6-21).
- ちば観光ナビ”千葉のアジフライ6戦!~房総で食べることができる黄金鯵の名店もご紹介!~”公益社団法人 千葉県観光物産協会).リンク
- ご当地風土”おいしい鯵の選び方、旬の時期、種類について解説!”ご当地風土.リンク(2025-6-21).
- ユーグレナヘルスケアラボ”鯵って身体にいいの?鯵に含まれる栄養素と期待できる嬉しい効果について解説!”株式会社ユーグレナ(2021-12-13).リンク(2025-6-21).
- 山田養蜂場の気になる健康情報”サラサラ血液とDHA+EPAの気になる関係”山田養蜂場健康科学研究所.リンク(2025-6-21).