きな粉は和菓子のほかに、味噌汁やヨーグルトの中に入れて召し上がる方も多いのではないでしょうか。
体にいいのはなんとなくイメージが沸くかと思いますが、今回はきなこの魅力についてお伝えします。

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きな粉ってそもそも何？

さらさらとしたパウダー状のきな粉は、炒った大豆を粉砕したものです。
炒ることによって大豆特有の臭みが抜け、香ばしい風味になり、そのまま食べることもできます。
一般的に市販されているきな粉は、黄大豆を粉砕した黄褐色のものです。
そのほかに青大豆を粉砕した淡い緑色のきな粉もあり、「うぐいす粉」と呼ばれています。
きな粉が使われている和菓子は甘味があるため、「きな粉は甘い」というイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。
きな粉は大豆そのものですから甘味は強くなく、和菓子に使われているきな粉には砂糖が混ぜられているからです。

大豆からできているのに、なぜ「大豆粉」ではなく「きな粉」なの？

もともとは「末女豆岐(まめつき)」と呼ばれ、平安時代の事典『和名類聚抄』には「大豆麩 末女豆岐(まめつき)」とあります。(麩とは粉末のこと)
大豆を炒ってから臼で搗いて粉にふるい分けるという工程から、この名前がついたようです。
現在の「きな粉」という呼び名は、その外観から出た女房ことばが元と考えられ、室町時代の書物『女房躾書』にその名が記されています。
ただしこの呼び方は上流階級に限られ、一般的には「豆の粉」と呼ばれていたようです。
「きな粉」という名称が一般に普及したのは元禄の頃のようで、明治期の本には「豆粉」と書いて「きなこ」と読ませるものもあったようです。
また、佐藤武義著『日本語の語源』には、「黄なる粉」の「る」が脱落して「黄な粉」となったとの記述があります。

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ソイプロテインってどうなの？

ダイエットによいと言われることが多いソイプロテイン。
ソイプロテインとは大豆に含まれている油脂などを取り除き、残ったタンパク質を粉末状に加工して、ビタミンやミネラルを配合したものです。
動物性プロテイン(ホエイプロテインやカゼインプロテイン)に比べて、食物繊維が豊富でゆっくりと体に吸収されていくたんぱく質のため、
腹持ちが良く間食や食事量を抑える効果が期待できます。
また大豆イソフラボンやサポニンなど美容効果も期待されているため、美容に役立てながらダイエット効果が期待されます。
ただし、動物性プロテインの方が消化吸収が早く筋力アップや運動後の疲労回復が見込めるため、目的に合わせて選ぶのがよいでしょう。

　

近年美容やダイエットによいとされ話題となっているきな粉ですが、普段の食事できな粉を取り入れている方もいらっしゃるでのはないでしょうか。
子供用のおやつのレパートリーを増やしたい、間食でもたんぱく質をもっと取り入れたい、間食量を控えているけれど甘いものを低カロリーで食べたいという方必見です！

今回はきな粉を使った簡単時短おやつを3品紹介します。👉リンクはこちら！

ここがスゴイ！きなこの栄養素

きなこには、体に嬉しい栄養素が豊富に含まれています。

①大豆イソフラボンが豊富

大豆の「えぐみ」成分のひとつで、赤ワインで有名になったポリフェノール類の仲間です。
体内の女性ホルモン「エストロゲン」に似た働きをします。以下の効能があります。

  • 骨粗鬆症の予防
  • 更年期の不調の改善
  • 乳がんや前立腺がんなどのホルモンが関連する疾患への予防
  • 肌の老化予防(抗酸化作用により、コラーゲン分解を妨げてうるおいを保つ

②たんぱく質が豊富

たんぱく質は肉や魚、卵に多く含まれているイメージですが、大豆にも多く含まれています。
栄養価の指標に「アミノ酸スコア」と言われるものがあり、アミノ酸スコアが100に近いほど良質なたんぱく質を指しますが、
大豆のアミノ酸スコアは100です。そのため、大豆は別名「畑の肉」とも言われているんです。
たんぱく質には以下の効能があります。

  • 筋肉や臓器、肌、髪、爪などの材料となる
  • 血を作る
  • ホルモンや免疫機能、酵素の機能に関与

③サポニンが含有

サポニンとは大豆に含まれる渋みや苦みの成分です。大豆を煮る時に出る泡に含まれており、「泡のたつもの」という意味合いがあります。
豆類に多く含まれますが、高麗人参にも含まれており、以下の効能が期待できます。

  • 脂肪の蓄積抑制(肥満予防効果)
  • 血管内に血栓をできにくくする(血流改善)
  • コレステロールを下げる(LDLコレステロール低下作用)
  • 免疫力を高める(免疫機能向上)

まとめ

きな粉は炒った大豆からできるもの。

ソイプロテインは美容効果とダイエット効果が期待できる。

「畑の肉」といわれるくらい豊富なたんぱく質

　

【期待できる効能】

  • 大豆イソフラボンによる、骨粗鬆症の予防や更年期の不調の改善効果
  • サポニンにより、血中脂質の低下や血流改善が見込まれる

参考文献

  • かんたん、わかる！プロテインの教科書“きな粉に含まれるタンパク質の活用は？きな粉の栄養素と代用について”森永製菓(2022－2－17)．リンク(2025-6-9)．
  • レファレンス共同データベース“きな粉はなぜきな粉というのか。大豆粉ではないのか。”国立国会図書館ホームページ(2014-5-27)．リンク(2025-6-9)．
  • 食品安全委員会“大豆及び大豆イソフラボンに関するQ＆A”食品安全委員会．リンク(2025-6-9)．
  • わかさの秘密“サポニン”わかさ生活(2021-3-18)．リンク(2025-6-9)．
  • XS“ソイプロテインを摂取するメリットや選び方のポイント”富士フィルム．リンク(2025-6-9)．