ごぼうの魅力と栄養効果

ごぼうは、昔から日本の食卓で親しまれている食材です。その独特な香りと歯ごたえが特徴ですが、実は栄養価も非常に高いことをご存知でしょうか?ごぼうの旬は11月から2月の寒い季節。この時期にぜひ取り入れたい、栄養満点のごぼうの魅力と、日常に活かせる簡単な調理法をご紹介します。

栄養を逃さず活かす調理法

1.皮ごと調理する

ごぼうの皮にはポリフェノールの一種「クロロゲン酸」がたっぷり含まれています。皮は捨てずに泥をたわしやアルミホイルで軽くこすり落としましょう。

2.赤い部分はそのまま使う

ごぼうを切った際に赤やピンク色に変色している場合があります。これはポリフェノールの酸化によるもの。栄養価に影響はなく、安心して調理できます。

3.あく抜きは不要

あく抜きをするとポリフェノールが水に溶けてしまいます。ごぼうの風味を楽しむためにも、あく抜きせず調理しましょう。

4.電子レンジで下茹でする

下茹で代わりに電子レンジを使えば、栄養を逃さず調理時間も短縮できます。1㎝幅に斜め切りしたごぼうに水を大さじ2杯かけてラップをし、600Wで2分半加熱してみてください。

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ここがスゴイ!ごぼうの栄養素

① 食物繊維が豊富

ごぼう100g(約1/3本)には、5.7gもの食物繊維が含まれています。これは野菜の中でも特に多く、次のような健康効果があります

  • 便秘改善・整腸作用:小腸では吸収されず、大腸で便通を促進。
  • 血糖値コントロール:血糖の急激な上昇を抑える。
  • コレステロール低下:血中コレステロールを減らす働き。

【水溶性食物繊維】

水に溶けてゲル状になり、有害物質を吸着して排出します。また便を柔らかくし、血糖値の上昇を緩やかにします。

水溶性食物繊維の画像

【不溶性食物繊維】

便量を増やし大腸を刺激することで、蠕動運動を活発にします。さらに胆汁酸の排泄を促し、コレステロールを下げます。

② ポリフェノールが豊富!

ごぼうには、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が含まれています。この成分には以下のような効果が期待できます。

  • 老化防止
  • がん予防
  • 血糖値の急激な上昇抑制
  • コレステロール低下

クロロゲン酸はごぼうのアクに多く含まれるため、あく抜きせず調理するのがポイントです。

まとめ

  • ごぼうの旬は11月~2月。
  • 便秘改善や血糖値・コレステロール低下に役立つ食物繊維が豊富。
  • 老化防止やがん予防が期待できるクロロゲン酸を含む。
  • 皮ごと使い、赤い部分をそのまま、あく抜き不要で電子レンジ調理が最適!
ごぼうの画像

参考文献

  1. 小田真規子.”ごぼうのレンジ下茹で”.レタスクラブ.リンク(2024-12-07)
  2. 濱裕宜.”ゴボウのアク抜きは不要!栄養素の4割を損していた!”.その調理、9割の栄養捨ててます!.株式会社 世界文化社,2017,102-103
  3. 河村優子. “「ごぼう」に含まれている栄養素とは”. サントリーウエルネス.リンク(2024-12-07)
  4. わかさの秘密.” ごぼう”わかさの秘密.2020-12-28.リンク(2024-12-07)