はじめに

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キャベツはケルト人によって栽培化されたケールという野菜がルーツとなっています。
日本には江戸時代にオランダから伝わったとされており、はじめのうちは“甘藍(カンラン)”と呼ばれていました。
葉ぼたんという植物に似ていることから観賞用として楽しまれていたようですが、明治時代に野菜として栽培され始め広まったとされています!
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キャベツの旬の時期は1回だけじゃない!

今回紹介するのは11月~3月ごろが旬の冬キャベツです。別名“寒玉キャベツ”と呼ばれており、葉が硬くて巻きがしっかりしています。
特徴:加熱すると甘みが増し風味が出る・煮崩れしにくい
おすすめ調理法→煮込み料理・焼き料理・蒸し料理(主にロールキャベツ、お好み焼き等)
  レシピ ▶▶▶ キャベツのシュウマイ
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4月~6月ごろが旬の春キャベツ“新キャベツ”という名でも呼ばれています。
特徴:みずみずしくて柔らかい
おすすめ調理法→生のまま食べる(主にサラダ・漬物・揚げ物に添える千切り等
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知っておくと便利!キャベツの保存方法

以下の方法で約2~3週間持つといわれています。
①冷蔵庫で保存する際は包丁の刃先で芯をくり抜く
②湿らせたキッチンペーパーをくり抜いた部分に詰める
③ポリ袋に入れて保存

収穫後のキャベツは呼吸作用が少なく、ほかの野菜と比べて保存しやすいですが
高温の場所ではキャベツの呼吸が活発になり、糖分減少・味と栄養価が低下します。
なるべく5℃前後の低温の場所で保存し、中心から水分が抜けていくので外の葉から使用しましょう。

キャベツの代表的な栄養素

ビタミンU

主に胃腸の粘膜を正常に保つ効果があり、胃腸の働きを助けます
キャベツから発見されたビタミンに似た物質でビタミンの仲間ではありません。
別名“キャベジン”とも呼ばれています。
身近なところだと市販の胃腸薬にも使用されている栄養素です。

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食物繊維

水溶性食物繊維・不溶性食物繊維ともに腸内環境を改善する役割があります。
主に腸内で老廃物の運搬し、不要物質を体外へ運びます。

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ビタミンC

キャベツの芯に近いほどより多く含まれています。

主に皮膚や粘膜の健康維持、抗酸化作用(たんぱく質・脂質・DNAなどが酸素によって酸化されるのを防ぐ作用)があります。
この作用により以下の効果があります。

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  • 皮膚や血管の老化防止
  • 免疫力向上=風邪予防・疲労回復

コラーゲン(骨を作る成分の一種)の合成にも働くので骨を丈夫にします。
肌にハリを持たせる効果、シミ予防などの美肌効果もあります。

ビタミンCは水溶性で水にとけやすいので、汁物などにキャベツを入れる際はスープまで飲むとより多くのビタミンCが摂取できます。

まとめ

  • 冬が旬の“寒玉キャベツ”は煮込み料理・焼き料理・蒸し料理に向いています。
  • 春が旬の“新キャベツ”は生のまま食べるもの、主にサラダ・漬物・揚げ物に添える千切りキャベツに向いています。
  • キャベツは低温の場所、外の葉から使用すると長持ちします。
  • キャベツの栄養素で代表的なものは以下のものです。
    • ビタミンU=キャベジン(胃腸の粘膜を正常に保つ効果)
    • 食物繊維(腸内環境を改善する役割)
    • ビタミンC(皮膚や血管の老化防止・免疫力向上=風邪予防・疲労回復、
      骨を丈夫にする・肌にハリを持たせる効果、シミ予防などの美肌効果)

キャベツの特徴をうまく捉えて食事にとり入れましょう!

参考文献

  • 独立行政法人農畜産業振興機構.”野菜ブック キャベツ”.独立行政法人農畜産業振興機構.2024.リンク(参照2025-3-9).
  • 独立行政法人農畜産業振興機構.”今月の野菜 キャベツ”.独立行政法人農畜産業振興機構.リンク(参照2025-3-9).
  • キューピー株式会社.”キャベツの保存方法”.キューピー株式会社.リンク(参照2025-3-9).
  • わかさ生活.”わかさの秘密 ビタミンC”.わかさ生活.リンク(参照2025-3-9).
  • わかさ生活.”わかさの秘密 食物繊維”.わかさ生活.リンク(参照2025-3-9).
  • わかさ生活.”わかさの秘密 キャベジン”.わかさ生活.リンク(参照2025-3-9).