筍(タケノコ)は3月~5月が旬と言われています。
成長が早くすぐ竹になってしまうため生の筍を楽しむことができる期間は限られます。
水煮のパウチは通年購入することが可能ですが、香りやシャキシャキとした歯ごたえはやはり生筍にはかないません。今回は筍の栄養素や栄養を生かした調理法をご紹介します。

おいしく食べる!簡単調理法とレシピ
筍の選び方
- 全体がずっしりとしていて重みのあるもの
- 穂先が黄色みがかったもの
- 表面の皮がしっとりとしていてツヤがある
- 切り口が白くみずみずしいもの(1/2本で購入するとき)
- 根の部分に白いブツブツがある
先端が緑色のものは育ち過ぎでえぐみが強く、また皮がしおれていたりツヤのない状態だと収穫から時間が経過している可能性があります。
ブツブツ部分は赤黒くなっていると硬くアクが強いことがあります。
下茹で方法
皮がついたものを購入した際は下処理(アク抜き)が必要です。
市販の水煮よりもシャキシャキした食感や匂いなどをより楽しむことができます。
- 筍をよく洗い、火の通りを早くするため先端を斜めに切り落として1~2㎝程の切込みを入れる
- 鍋に筍を入れ、水で1~2回洗った米のとぎ汁を筍が浸るまで加える
- 中火で火をつけ、煮立ったら弱火と中火の間に調節し、菜箸などを鍋に乗せてから蓋をする
- 常に沸いている状態を保ち、吹きこぼしに注意しながら竹串が通る固さになるまで1時間半~2時間程茹でる
- 竹串がスッと通るくらいになったら火を止め、ゆで汁に浸かった状態で粗熱をとる
- 皮をぐるっと剥きとり、根元側で固い箇所は包丁で剥きとる
生の筍以外でも水煮のものが通年販売されていることが多く、時間短縮になります。
今回は市販の水煮筍を使用したレシピを紹介します➡【筍とわかめの酢味噌和え】
白い粉の正体はチロシン!
生の筍を茹でたあとや、市販の水煮にも、白い粉状のものが付いていることがあります。白い粉の正体はチロシンといい、
たんぱく質の元となっているアミノ酸の一種です。
見た目が気になるかもしれませんが、脳の活性化に良い成分のため、取り除いたりせずそのままの状態で調理した方がよいでしょう。
ここがスゴイ!体に嬉しい栄養素が豊富
筍にはたんぱく質が多く含まれており、水煮の場合100gあたり2.7gと野菜の中でもたんぱく質が比較的多くなっています。
更に22kcalと低カロリーで歯ごたえもあるため、体重増加を抑えて食べ応えのあるものを探している方におすすめです。
※水に溶けない食物繊維が多く含まれているため食べすぎには注意が必要です
【たんぱく質の効能】
- 血や筋肉、臓器などの元となる

神経細胞の興奮や抑制を伝達するアドレナリンやノルアドレナリン、ドーパミンなどの神経伝達物質の原料となります。
また自律神経の調整を行う甲状腺ホルモンや髪の毛や皮膚の黒色組織であるメラニン色素の増量となります。
- 脳を活性化、集中力を高める、うつ症状の緩和(神経伝達物質の合成に関与)
- 白髪を予防(黒髪の形成に関与)

3.カリウムが豊富
生筍100gあたりの場合カリウムが520㎎、茹での場合470㎎と、他の野菜より多く含まれます。水煮の場合は77㎎と大幅に減少します。
【カリウムの効能】
- 降圧作用(ナトリウムを体外へ排出、塩分の過剰摂取の調整)
- むくみ防止(余分な水分の除去)
筍の食物繊維は、主に水に溶けにくい不溶性食物繊維がほとんどです。
- 便秘予防(便の量を増やし、腸を刺激する)
- お腹の調子を整える(善玉菌のエサとなり、菌を増やす)

まとめ
- 旬は3~5月の春ごろ。
- 生の筍の場合は新鮮なものを購入し、下茹でをしてから調理しましょう。
- 血や筋肉、臓器などの元となるたんぱく質
- 脳を活性化、ストレス緩和につながるチロシン
- 血圧調整やむくみ防止になるカリウム
- 便秘予防やお腹の調子を整える食物繊維
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■以下が豊富に含有■