かぶの葉は根よりも栄養価が高い!?かぶの魅力

かぶの旬は春と秋から冬の2回ありますが、冬のほうが甘みが増します。かぶは葉がついたまま販売されていることもありますが、余ってしまったり捨ててしまうことはありませんか?実は、かぶの葉は根の部分よりも栄養価が高いのです!今回は、かぶの選び方や丸ごと余すところなく食べられるレシピをご紹介します!

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かぶをおいしく食べる!簡単調理法とレシピ

かぶを美味しく楽しむための選び方や保存方法を解説します。

1.葉の部分が緑色のものを選ぶ

新鮮な葉は緑色で、時間が経つと黄色く変色します。葉がついている場合は、葉の先端までみずみずしく緑色のものを選びましょう。

2.白い根部分はハリがあるものを選ぶ

根の部分は水分を多く含んでいますが、時間が経つと水分が抜け、しわしわになってしまいます。割れ傷がなく、ハリとツヤがあるものが良品です。

3.保存するときは根と葉を別々に

葉と根を付け根から切り離し、それぞれラップで包んで野菜室に保存しましょう。葉がついたままだと葉が根の水分を吸ってしまうため、早めの消費をおすすめします。

4.葉は生で食べたり、煮物や煮汁と一緒に

葉は根の部分よりもビタミンCが約4倍も含まれています。ビタミンCは水に溶けやすいため、生で食べたり、煮物や煮汁と一緒に食べると良いでしょう。茹でる場合はさっと茹でるのがポイントです。

かぶの根と葉を使った簡単レシピ「カブとツナの温サラダ」は、栄養を無駄なく摂取できる一品です!
詳細なレシピはこちら: カブとツナの温サラダリンク

ここがスゴイ!かぶの栄養素

かぶには、体に嬉しい栄養素が豊富に含まれています。ここでは、葉と根に分けて栄養素の効果をご紹介します。

★かぶの葉★ – 栄養素と健康効果

① カルシウムが豊富

中サイズのかぶ1束(約80g)で、牛乳1杯分と同じくらいのカルシウムが含まれています。ビタミンKも豊富で、カルシウムを骨に取り込み、骨を丈夫にする働きがあります。

【カルシウムの効能】

  • 骨や歯を作る
  • 筋肉の収縮を助ける
  • 神経の興奮を抑えて精神の安定を保つ

② ビタミンCが豊富

根の約4倍もビタミンCが含まれており、抗酸化作用が強い栄養素です。

【ビタミンCの効能】

  • 肌の美容効果(コラーゲン生成→ハリや弾力の保持)
  • 鉄の吸収力を高め、貧血を予防
  • 血管や粘膜、骨などを丈夫にする(ウイルスや細菌と戦う白血球をサポート)
  • 強い抗酸化作用(動脈硬化やがんの予防、シミ・しわ改善など)
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③ ビタミンAが豊富

中サイズのかぶ1束で、ほうれん草1/3袋分のビタミンAが含まれています。油と一緒に調理すると吸収率がアップします。油炒めや胡麻和え、サラダドレッシングなどで食べるとよいでしょう。

【ビタミンAの効能】

  • 粘膜を守り、抵抗力を強化
  • 暗い場所での視力を保つ
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★かぶの根★ – 栄養素と健康効果

① アミラーゼが豊富

アミラーゼは唾液や膵液に含まれている成分です。消化を助け、胃酸をコントロールすることで胃もたれや胸やけを改善します。

② イソチオシアネートが豊富

大根にも含まれている辛味成分です。抗酸化作用や免疫力の向上、抗がん作用が期待できる成分です。加熱により効果が減少するため、生で摂取するのがおすすめです。

まとめ

  • 葉がみずみずしく緑色で、根にハリとツヤがあるかぶを選びましょう。
  • 保存時は根と葉を切り分け、それぞれラップで包んで野菜室に保管してください。
  • 栄養素のポイント:
    • 葉:カルシウム、ビタミンA・Cが豊富で免疫力を高めます。
    • 根:消化を助けるアミラーゼや、抗酸化作用のあるイソチオシアネートが含まれています。

参考文献

  1. まごころケア食”かぶは栄養豊富で胃腸に優しい 葉も実も丸ごと食べよう!”.株式会社シルバーライフ.リンク(2025-1-18)
  2. ストーリー” かぶの栄養で骨を守る!カルシウム、マグネシウム、ビタミンDのちからとは”. 味の素株式会社.2020-10.リンク(2025-1-18)
  3. ベジデイ.” [かぶ]根にも葉にも!栄養を逃さない下ごしらえ&保存のコツ”.カゴメ (2022-3-27).リンク(2025-1-18)
  4. わかさの秘密”かぶ”.わかさ生活(2019-12-18).リンク(2025-1-18)
  5. 濱裕宜.”かぶは葉っぱが命!βカロテンは根の2800倍、ビタミンAは230倍!”.その調理、9割の栄養捨ててます!.株式会社 世界文化社,2017,119