7月土用丑の日といえば、ウナギ！夏の暑さを徐々に感じる季節になりました。
夏といえば土用の丑の日のウナギを思い浮かべる人もいるのではないでしょうか？

うなぎ

そもそも、土用丑の日とは？

土用とは、四立(シリュウ)という立春・立夏・立秋・立冬の直前約18日間の期間のことを言います。
さらに細かく、十二支の「丑」というものが12日周期で割り当てられます。この十二支の「丑」と重なるのが「土用の丑の日」ということです。
土用丑の日は年に2回あるときがあり、1回目は「一の丑」、2回目は「2の丑」と呼ばれます。
2025年の1の丑は7月19日、2の丑は7月31日です。

土用丑の日にウナギを食べるのはなぜ?

諸説ありますが、江戸時代には「丑の日に『う』から始まる食べ物を食べると夏負けしないで済む」という風習ありました。
一方で夏になると売り上げが伸びないウナギ屋があり、蘭学者の平賀源内がこの風習を利用してウナギ屋の店頭に【本日、丑の日】と張り出したところ、
繫盛したことが一つの由来とされています。

おいしいウナギの見分け方

一般の家庭でウナギをさばくことはあまりないですよね！
今回は真空パックになっているウナギの中でもおいしいものの見分け方をお伝えします！

  • 全体的に幅広いもの
  • 全体的に平なもの
  • お腹周り(身の部分)は反っていなく、上を向いているもの

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蒲焼

市販の生のウナギをふっくらさせる方法

市販の生のウナギを購入される方は、以下のいずれかの調理法を試してみるとふっくらと仕上がります！

  • 酒を振ってラップをせずに電子レンジで加熱
  • フライパンに酒と一緒に入れ、蓋をして蒸し焼き
  • フライパンに敷いたアルミ箔に皮を上にしてのせ、酒をかけて加熱
  • 加熱する際にほうじ茶を脇に置く(炭火焼きのような香りが付きます)

ウナギの栄養素

栄養価が高いと知られているウナギですが、特にかば焼きはたんぱく質(魚類の中で)、n-3系多価不飽和脂肪酸＝EPA・DHA、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2で、含まれている量が多い食材ランキング上位10位以内に入っています。(日本食品標準基準成分表2015年版より参照)

ビタミンA

皮膚・目の健康を保ち、鼻やのどの粘膜を細菌から守る。レバー、青菜、にんじんに多く含まれている。

【効能】

  • 視覚と視力を正常に保つ
  • 鼻・のどの粘膜で細胞を新しく作り、保護する
  • 皮膚の新陳代謝にも不可欠なビタミンで乾燥から守る
  • 細胞・組織が増加するときに必要な栄養素
A

n-3系多価不飽和脂肪酸=EPA・DHA

体内では作れないので、食品から摂取するべき栄養素。えごま油・亜麻仁油・さんまにも多く含まれている。

【効能】

  • 血液がドロドロになるのを防ぎ、血行を良くする。血圧低下作用もある
  • 体内にある悪玉コレステロールを減らし、コレステロール値を低下させる
  • アレルギーに抗うポロスタグランジンというホルモンに似た物質を作ることから、アレルギーの症状を抑制する役割がある
n-3

ビタミンB1

糖質をエネルギーに変えるときに働くビタミン。豚肉に多く含まれる栄養素。

【効能】

  • 脳と神経は糖の一種であるブドウ糖を大量のエネルギー源として使う
    ブドウ糖の代謝にはビタミンB1が働くので、ビタミンB1が脳と神経の働きを正常に保つ
  • ブドウ糖が代謝されないと疲労原因の物質になり、疲れやすくなる。
    ビタミンB1を摂ることでブドウ糖が代謝されないで残っていた疲労の原因物質はエネルギーになり、疲労回復につながる。
b1

ビタミンB2

成長ビタミンと呼ばれる。鶏モモ肉、アボカド、牛乳に多く含まれる。

  • 肥満や生活習慣病を防ぐ
  • 脂質が皮膚・髪・爪などの新たな細胞を作るときの手助けをする
  • 脂質を分解してエネルギーを作ることによって、新しい細胞も作ることから、こどもの体の成長をサポートする役割がある
B2

まとめ

  • 2025年の土用丑の日は7月19日と7月31日！！
  • 土用丑の日にウナギを食べる風習は江戸時代からあった。
  • 真空パックでも幅広いもの、平なもの身の部分は上を向いているものがよい。
  • 簡単にウナギをふっくらさせる方法は4通り！
  • ウナギのかば焼きは、たんぱく質(魚類の中で)、n-3系多価不飽和脂肪酸＝EPA・DHA、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2が多く含まれている！！

参考文献

  • 【事務局】山口県 環境生活部 生活衛生課 食の安心・安全推進班.” やまぐち食の安心・安全メール第191号”. 山口県　やまぐち食の安心・安全推進協議会．リンク(2025-5-21)．
  • 池上文雄,加藤光敏,河野博,三浦理代,山本謙治.”ウナギ”.からだのための食材大全.NHK出版,2024,p244
  • 国産うなぎの勝美 浜名湖鰻三商店.” うなぎ専門店が教える！おいしい鰻の見分け方”.楽天市場．リンク(2025-5-21)．
  • 中村丁次. “オメガ3系脂肪酸“.もっとキレイに、ずーっと健康　栄養素図鑑と食べ方テク.朝日新聞出版,2022,p34-35
  • 中村丁次. “ビタミンAを知る”.もっとキレイに、ずーっと健康　栄養素図鑑と食べ方テク.朝日新聞出版,2022,ｐ88-91
  • 中村丁次. “ビタミンB1を知る”.もっとキレイに、ずーっと健康　栄養素図鑑と食べ方テク.朝日新聞出版,2022,ｐ112-114
  • 中村丁次. “ビタミンB2を知る”.もっとキレイに、ずーっと健康　栄養素図鑑と食べ方テク.朝日新聞出版,2022,ｐ116-119