サワラの呼び名と由来
サワラは魚へんに春と書いて「鰆」と表記されます。瀬戸内海周辺地域では、産卵のためにサワラが瀬戸内海に入ることから、春を告げる魚として知られ、この漢字が使われるようになったといわれています。
一方、関東地方では冬でもとれる魚ということから、冬が旬ともされ、冬から春にかけて食べごろの魚といえるでしょう。

また、サワラは成長段階に応じて異なる名前で呼ばれます
関東: サゴチ → サワラ
関西: サゴシ → ヤナギ → サワラ
また、サワラは腹周りが狭くてスマートなことから、狭い腹と書いて「狭腹」という由来もあります。
サワラは、スズキ目サバ科の回遊魚であり、赤身魚一種です。

西京焼き以外に挑戦しよう!サワラの調理
サワラは適度な脂がのっており、濃厚な味わいが特徴の魚です。
臭みやクセが少なく、さまざまな料理に活用できます。
【切り身を購入する際のポイント】
- 模様がくっきりと出ているもの
- 皮よりも身が張り出し、透明感がなくピンクのもの
- 身の繊維の間が盛り上がっているもの

関東では塩焼きと西京漬けが中心に食べられており、主に焼き料理で食べられています。
関西では刺身、照り焼き、西京漬け、かぶら蒸し、押し寿司を中心に食べられており、焼き料理はもちろん、生のままや蒸し料理でも調理方法があります。
シンプルな味付けでも十分美味しく食べられる魚なので、西京焼き以外にも、ぜひ挑戦してみてください!
詳しいレシピはこちらから! → サワラのマヨチーズホイル焼き
サワラに含まれる栄養
DHA(ドコサヘキサエン酸)
DHAは青魚に多く含まれている脂質で、実はサバやイワシを食べる,u>サワラにも多く含まれています。
DHAは必須脂肪酸(体内で合成できない脂質)のため、食事から摂取する必要があります!!
欠乏すると皮膚炎の原因になるほか、肝臓で脂肪燃焼を促進し、脂質の合成を抑制させる効果があります。

ビタミンD
サワラにはビタミンDも多く含んでいます。
ビタミンDは、カルシウムやリンの吸収を促進し、骨の成長促進に関与しています。
まとめ
- 「サゴチ」「サゴシ」「ヤナギ」「狭腹(サワラ)」といった、成長過程や見た目、地域によって異なる呼び方がある
- 脂が適度にのっており味が濃く、焼き料理以外にも刺身や蒸し料理にも活用できる。
- DHAが豊富で、脂肪の燃焼促進や脂質の合成を抑制させる効果がある。さらに、ビタミンDが骨の成長を助ける。