白菜は冬の食卓で欠かせない、クセの少ない万能野菜です。中国の北部原産の野菜で、チンゲン菜の仲間になります。
甘みと柔らかさが特徴で、調理法によって味わいが大きく変化します。
秋から冬にかけてだんだんと甘みが増していくのが特徴です。
今回は、よりおいしく活用するためのコツをご紹介します。

白菜

美味しい白菜の見分け方

白菜を選ぶポイントは以下の通りです。

  • ずっしりと重いもの
  • 葉の部分を押すと弾力を持つもの
  • ットされているものは、切り口が平らなもの

白菜は部位別に以下の調理方法ができます!

調理法

  • 外側の葉…少し硬くて、甘みは低いので炒め物や煮物に向いています。
  • 中間の葉…柔らかさが程よいので、煮物や鍋に向いています。
  • 中心部分…甘み、うまみが多いので、生食に向いています。
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    芯まで食べれる!白菜レシピ!👉白菜のクリーム煮🥬

    保存方法

    未カットのものは新聞紙に包み、涼しくて風通しのよい環境で保管します。
    芯に切り目を入れることで、保存期間を延ばすことができます。
    カット後はラップで密着させ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

    白菜の栄養素と健康効果

    グルタミン酸

    うまみ成分です。昆布のうまみ成分として有名です。
    野菜の中でも白菜に多く含まれています。特に芯の部分に多いです。
    【効果】
    ・有害物質であるアンモニアという物質を解毒、体の外に出す流れに関りがあります。
    ・脳の活性化作用を助けます。
    ・脳の鎮静作用があるγ-アミノ酸という物質を生成します。

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    カリウム

    スープなどに入れるとスープに溶け込みます。
    腎臓の悪い方は摂りすぎないように医師と相談しましょう。
    【効果】
    ・高血圧予防
    ・むくみ予防

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    食物繊維

    煮ると柔らかくなります。
    食物繊維でも柔らかいため、消化しやすく、体調を崩したとき、胃腸が弱っているときにおすすめです。
    【効果】
    ・整腸作用

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    まとめ

    白菜は、冬に甘みが増しておいしくなる万能野菜です。部位によって味わいや食感が異なり、外側は炒め物や煮物に、中間部分は鍋料理に、そして中心部分は生食にぴったりと、さまざまな料理に活用できます。
    また、グルタミン酸やカリウム、食物繊維といった栄養も豊富で、うまみや健康効果も期待できるのが魅力です。
    正しい選び方や保存方法を知っておけば、より長くおいしく楽しめます。
    冬の食卓に欠かせない白菜を、ぜひ賢くおいしく活用してみてください。

    参考文献

    • 農林水産省.”もっと知りたい葉物野菜”.農林水産省.リンク(2025-11-17).
    • 厚生労働省.“日本人のための食事摂取基準2025年版”.厚生労働省.リンク(2025-10-21).
    • 池上文雄,加藤光敏,河野博,三浦理代,山本謙治.”白菜”.からだのための食材大全.NHK出版,2024,p53
    • 上西一弘,藤井義晴,吉田宗弘.”グルタミン酸”.健やかな毎日のための栄養大全.NHK出版,2022,p34