諸説ありますが、小松菜の名は、江戸幕府8代将軍・徳川吉宗が命名したとされます。
1719年、小松川を訪れた際、香取神社で食べたすまし汁に入っていた青菜を気に入り、
名前を尋ねたところ「ない」と言われたため、土地の名にちなみ「小松菜」と名付けたと伝えられています。
ほうれんそうと小松菜はどう違うのか
よく小松菜はほうれんそうと間違われることが多いです。
スーパーで売っていても、皆さんが購入されるのはほうれん草の方が多いのではないでしょうか?
実は栄養面からみると、小松菜の方がカルシウムと鉄、ビタミンCが多いのです!
こちらの表はそれぞれ100g中の栄養成分量です。
| 栄養素/100gあたり | 食物繊維(g) | カルシウム(mg) | 鉄(mg) | ビタミンK(μg) | ビタミンC(mg) | ビタミンA(μg) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 小松菜 | 1.9 | 170 | 2.8 | 210 | 39 | 260 |
| ほうれん草 | 2.8 | 49 | 2 | 270 | 35 | 350 |
比較してみると、カルシウムは小松菜の方が圧倒的に多いです。
他には鉄、ビタミンCがほうれん草よりも多く、ミネラルやビタミンなどの栄養素には優れていると言えます。
美味しい小松菜を選ぶポイント
- 葉は緑が濃く、ツヤがあるもの
- 葉先までピンとしており、しおれていないもの
- 株全体がしっかりしているもの
- 茎にハリがあり、みずみずしさが感じられるもの
小松菜の調理方法・保存方法
調理方法
☑️茎部分の土の除去・・・小松菜の茎部分、土がついて洗いにくくないですか?
1.先にこまつなの根元部分1センチくらいを切る
2.切ってバラバラにしたら、流水で洗うときれいに落ちます!
☑️下茹での有無・・・小松菜はアクが少ないため、ほうれん草のように下茹でする必要がありません。
☑️炒め物・・・強火で手早く炒めることで、ビタミンCの損失を抑えつつ、シャキッとした食感と鮮やかな緑色を保つことができます。
☑️おひたし、和えもの・・・おひたしや和えものに使うときは、塩を加えたたっぷりの熱湯に根元から入れ、歯ごたえが残る程度にさっと茹でてください。
その後すぐに冷水に取って冷まし、水気をよく切ってから調理に使いましょう。
今回は炒め物で簡単レシピ👩🍳『小松菜の香ばし炒め』🥬
保存方法
冷蔵の場合は、小松菜を生のまま湿らせた新聞紙やキッチンペーパーで包み、立てた状態で野菜室へ。
長持ちさせたい場合は、軽く下茹でしてから冷蔵or冷凍保存してください。
小松菜の栄養素と健康効果
カルシウム
日本人の食事摂取基準2025年版では、18歳以上の男女・1日の推奨量として男性は18~29歳(800mg)30歳以降(750mg)、
女性は18~74歳(650mg)、75歳以上(600mg)がカルシウムの推奨量となっております。
小松菜1/2束(190g)の中に入っているカルシウムは212mgなので、1日に小松菜1/2束食べることにより、1日の必要なカルシウム約1/4量を摂取できます。
先ほどの表でほうれん草と比較すると約3.5倍のカルシウムが取れるので、乳製品が苦手な方は、小松菜を食べましょう!
【効果】
- 歯や骨を構成する
- 血液の凝固を促進し、出血を予防
- 心筋の収縮作用を増やす
- 筋肉の興奮性を抑える
ビタミンK
日本人の食事摂取基準2025年版では、15歳以上の男女・1日の目安量として150μgが、ビタミンKの目安量となっております。
小松菜1/4束(95g)の中に入っているビタミンKは200μgです。
ということは、1日に小松菜1/4束を摂取するだけで、1日のビタミンK量を満たせるということになります!!
ビタミンKの働きとしては、骨にカルシウムを取り込みます。
骨の健康のために、カルシウムの吸収を助けるビタミンⅮと一緒に取ることをお勧めします。
また、ビタミンKは脂溶性ビタミンなので、油と一緒に調理、油と一緒に食べることをお勧めします。
【効果】
- 止血作用
- 骨を強くする働き
まとめ
小松菜は、見た目は地味でも、栄養価は抜群。
調理が簡単でアクも少なく、冷蔵・冷凍どちらも対応可能。
日々の食事に上手に取り入れて、健康的な食生活をサポートしましょう!
