鯛は真鯛として市場に流通しており、年間通して食べられる魚です。
鯛の旬は年2回あり、春と秋といわれています。鯛は古来より縁起のいい魚として、お祝い事の際に利用することが多いです。
今日は鯛についてお話します。
なぜ縁起物として鯛が使われるの?
鯛は魚の中では寿命が長く、数十年生きるといわれています。
このことから、「長寿祈願」として祝い事に用いられています。長寿と言ってしまうと年齢だけに縛られてしまいますが、いいことが長く続くようにという願いも込められています。
また、体色が赤色なことも縁起が良いといわれている理由の一つで、古くから赤色には魔除け・邪気除けなどの力が宿るといわれているそうです。
※諸説あります。
鯛は獲れた時期により呼び名が違う!
真鯛の旬は年に2回で、春と秋です。
春先の真鯛は「桜鯛」、秋頃の真鯛は「もみじ鯛」と呼びます。
桜鯛は産卵期の直前を迎え、卵や白子を蓄える準備のため食欲が旺盛になり、脂がいっぱいのった身となります。もみじ鯛は特に晩秋(紅葉の時期)に冬を迎えるため蓄えようと食欲が旺盛になり、脂のりがよくなります。
おいしい鯛の見分け方
🐟 丸々1尾の場合
- 丸々と太っており、尾に幅がある。
- 身体全体の色が鮮やかで、目が澄んでいる。
- 目の上あたりのウロコが青っぽく紫色に輝いている。
🐟 切り身の場合
- 透明感のある鮮やかなピンク色である。
- 血合いの部分が色鮮やかであるもの。
- 表面がつややかで、はりのあるもの。
※身の表面に白い斑点があるものは、一度凍らせた跡である可能性があり鮮度が落ちている場合があります。
祝い事に多く使われる鯛。ただし、鯛を丸々1尾買うには高価であり、下処理が難しい印象があります。
今回は切り身を利用した簡単なお祝い事のレシピをお伝えします。
鯛めしのレシピはこちらから:鯛めしはこちら🍚🎍
ここがすごい!鯛の栄養
① タウリンが豊富!
タウリンはたんぱく質が分解される過程でできる、アミノ酸に似た物質です。
なおタウリンは人の体内でも作られますが、必要量に満たない分を食品から取り入れなければいけません。
ちなみに市販で販売されている栄養ドリンクにも、タウリンが配合されているものもあります。
タウリンは水に溶けやすい栄養素のため、加熱する焼ものや、煮魚に向いています。
以下の効能が期待できます。
- アルコールを分解して体外へ排出しやすくする、肝臓の機能を向上させる(肝臓での解毒作用)、二日酔い対策に
- 血液中のコレステロールを減少させる(吸収を抑える働き)
② ビタミンB1が豊富
エネルギー代謝に関与しており、特に糖質を代謝するために欠かせない栄養素です。疲労回復を助ける効果があります。また脳と神経を正常に保つ働きがあります。
【ビタミンB1の効能】
- 乳酸(運動後に体内に蓄積される物質)の代謝に関与、疲労回復
- 糖質からエネルギーの生産を助けることで、脳・神経の働きを保持
③ ナイアシンが豊富!
ビタミンの一種で、ビタミンB3とも呼ばれます。糖質・脂質・たんぱく質の代謝に関わりエネルギーを作るのに欠かせない補酵素として働きます。
以下の効能があります。
【ナイアシンの効能】
- 代謝をアップして脂肪燃焼を助ける
- 二日酔い予防になる(アルコールの分解に欠かせないビタミン)
- 体調不良を防げる(肩こりや偏頭痛など)
- 皮膚や粘膜を健康に保つ
まとめ
🐠おいしい切り身の鯛の選び方
- 透明感のある鮮やかなピンク色である。
- 血合いの部分が色鮮やかであるもの。
- 表面がつややかで、はりのあるもの。
🐠嬉しい栄養素がたくさん
- 二日酔い予防に効くタウリン
- 疲労回復や脳神経の働きを保持するビタミンB1
- 脂肪燃焼や体調不良を防げるナイアシン
