大根の旬は一般的に冬で12~2月頃といわれています。
この時期は寒さにより、甘みがより増してみずみずしいのが特徴です。
大根は種類が多いですが、青首大根が多く流通しています。独特の辛みが少なく甘みが強いのが特徴です。
大根の根は、大きく3つに分け適している料理が異なります。余すことなく食べましょう!

大根

おいしい大根の見分け方

  • 持ってみて、ずっしりと重みのあるもの
  • 曲がっていないもの
  • 色が白くて、皮のきめが細かくツヤとハリがあるもの
  • ひげ根がある場合、そのくぼみの筋が垂直にまっすぐ通ったもの
  • 大根の葉の断面の密度がつまっていて、みずみずしいもの

※葉は鮮やかな緑色でピンと張ったもの、カットされているものは、断面のきめが細かく空洞(ス)が入っていないものを選びましょう。
軽いと水分が失われていたり、茶色く変色しているものは収穫してから時間が経過している可能性があります。
必ず手に持ってみて重さを比較したり、色を確認しながら購入しましょう。

大根の保存方法

丸1本で購入した際、冷蔵庫にそのまま収めるのには難しい時はありませんか。
その場合は大根を3等分に切ります。特に水分が一番多い真ん中の部分を多めにとります。切り口は水分が逃げないようラップにピチッと包むことが大切です。
丸1本の状態で保存する場合は新聞紙を巻きましょう。
また大根の葉に近い部分は、保存方法問わずに早めに切り落としましょう。葉が大根自体の栄養や水分を奪ってしまい美味しさを損ねる恐れがあります。

大根は部位によって甘さや水分量が違う!


画像引用元:ほほえみごはん「大根おろしは上の方が甘くておすすめ!大根の部位別特徴やおろし方を解説」

 
上部は甘いため、サラダや野菜スティック、大根おろしに向いています。中部はやわらかく、全体的にバランスがよいため煮物やおでん、大根ステーキに向いています。
下部は辛く水分が少ないため味がしみこみやすいですが辛いです。漬物や味噌汁、辛めの大根おろしに向いています。
部位によって特徴があるため、適した料理にしようした方が、大根本来のおいしさが引き立ちます!

新鮮な大根をそのまま冷凍するのは勿体ないと感じるかもしれません。
しかし、冷凍にすることで大根の繊維が壊れるので、調理の際に下茹でをしなくても、より味が染み込みやすくなります。
調理する際は凍ったまま加熱して大丈夫です!
 

【冷凍での保存方法】
切り分けたあと、チャック付き袋に入れて冷凍すれば1か月ほど保存できます。あまりがちな大根ですが、冷凍したら使用したい時に取り出せるので、時間短縮にもつながります!
 
今回は大根の強みが得られるよう、生の状態での大根のレシピです。👉大根サラダ

ここがすごい!大根の栄養

大根が収穫される時、みんなが大根を食べ健康になり医者がいらなくなる、といわれるくらい栄養が豊富な良い野菜です。

①消化酵素が豊富!

アミラーゼという消化酵素が多く含まれていて、でんぷんを分解し、胃腸の機能を高める効果があります。市販の消化整腸剤にも使われています。

  • 消化を助け、胃酸をコントロールする。
  • 胃もたれや胸やけが予防できる。

アミラーゼ以外にも消化酵素が含まれています。
プロテアーゼ:タンパク質を分解する働きがあるため、肉や魚を大根おろしにつけると加熱してもやわらかく調理ができる。
リパーゼ:脂質を分解する働きがあるため、脂っこい料理(天ぷら、揚げ物など)に大根おろしを添えると、胃もたれや胸やけの予防になる。

このように消化酵素が多く含まれていますが、加熱すると消化酵素の効果を失ってしまうため、消化酵素の効果を得たい場合は生の状態で食べる方がよいといわれています。

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②イソチオシアネートが豊富

辛み成分で、すりおろしたり切った際に大根の細胞が破壊されることで生成されます。
大根自身が「虫や細菌から身を守るため」と考えられています。大根の下部の方がより含まれています。
加熱に分解されやすいため、大根おろしやサラダなど生食で食べる方がおすすめです。

【効能】

  • 胃の健康を保つ
  • 血行促進作用や血栓予防効果
  • 抗菌作用

③ビタミンCが豊富!

主に葉と皮の部分に多く含まれています。根の部分100gあたり12㎎に対し、葉は49㎎と約4倍のビタミンCが含まれています!
葉はついている場合は捨てずに、スープやみそ汁、鍋物など汁ごと食べられる料理に使うのがおすすめです。
以下の効能があります。

【効能】

  • 疲労回復(抗ストレスホルモンの生成に関与)
  • 肌への美容効果(コラーゲン生成→ハリや弾力の保持)
  • 鉄の吸収力を高め、貧血を予防
  • 血管や粘膜、骨などを丈夫にする(ウイルスや細菌と戦う白血球をサポート)
  • 強い抗酸化作用(動脈硬化、心筋梗塞、がんなどのリスク予防やシミ・しわ改善など)

④カリウムが豊富

大根には100gあたり230㎎と多く含まれています。カリウムには体内のナトリウムを排出させます。

【効能】

  • 体内でのカリウムとナトリウムのバランスを整える
  • むくみや高血圧、不整脈などを予防

まとめ

おいしい大根を選びましょう。

  • ずっしりと重みがあり曲がっていないもの
  • 表面は白くつややハリがあるもの
  • 葉の部分はみずみずしいもの

使用用途により部位を選択してよりおいしく大根を食べましょう

  • 上部は甘いため、生の状態で(サラダや野菜スティック、大根おろしなど)
  • 中部はやわらかく、煮物に(煮物やおでん、大根ステーキなど)
  • 下部は辛いため、漬物や味噌汁、辛めの大根おろしに。
  • 煮物にする際は一旦冷凍した方が味がよりしみ込みやすい。

以下の栄養が含まれています

  • 消化を助け胃酸をコントロールしたり、胃もたれや胸焼け予防に
  • 胃の健康や抗菌作用のあるイソチオシアネート
  • 貧血予防や強い抗酸化作用のあるビタミンC
  • むくみや血圧を下げる働きがあるカリウム

参考文献

  • ベジデイ “大根 栄養や選び方、鮮度を保つ保存、下ごしらえ、切り方など”カゴメ (2023-1-12) .リンク(参照した年月日).
  • ほほえみごはん“大根おろしは上の方が甘くておすすめ!大根の部位別特徴やおろし方を解説”ニチレイ.リンク(参照した年月日).
  • ベジデイ “大根保存 丸ごと1本買った大根を、おいしく保存するポイント”カゴメ (2025-6-23).リンク(参照した年月日).
  • シンクヘルスブログ“大根の栄養と効能〜部分別の成分や効果的な食べ方をわかりやすく解説〜”(2024-10-26).リンク(参照した年月日).