近年、アーモンドを使用した飲料や栄養価が優れていると注目されています。
健康によいイメージはありますが、今回はアーモンドの栄養素について深堀りしていきます。

アーモンドってどこからできているの?
※引用:吉田ピーナッツ食品株式会社 衝撃!まさかこんな姿だなんて…カシューナッツの実の生り方 【アーモンド】
アーモンドはバラ科に属する木の実の種です。桃のように果肉に硬い種があり、その中にある「じん」という部分に当たります。
主にアメリカで収穫でき、日本では小豆島で収穫されます。
アーモンドミルクってどうなの?
アーモンドミルクとは、アーモンドを細かく砕いて濾したものを水と混ぜた植物由来の飲料です。
【牛乳や豆乳との違い】
アーモンドミルク | 牛乳 | 調整豆乳 | |
---|---|---|---|
カロリー | 19 | 61 | 61 |
たんぱく質 | 0.5 | 3.3 | 3.2 |
カルシウム | 30 | 110 | 31 |
食物繊維 | 1.5 | 0 | 1.1 |
ビタミンE | 4.9 | 0.1 | 2.2 |
※日本食品標準成分表(八訂)増補2023年より
- 糖質や脂質が少なく低カロリー
- 食物繊維が豊富
- 液状のため、粒状のアーモンドよりも吸収が良い
- ビタミンEが多い
牛乳や豆乳よりも低カロリーで食物繊維が豊富であり、液状のため手軽にビタミンEを摂取することができます。
アーモンドと牛乳が合わさってできている訳ではないため、カルシウムは牛乳よりも少なくたんぱく質は豆乳よりも少ないです。
自身で何を重きにおくか考え、それに適した選択しましょう。
ここがスゴイ!アーモンドの栄養素
アーモンドには、体に嬉しい栄養素が豊富に含まれています。
▶ 食事にも取り入れやすいレシピをご紹介しています:
鶏肉とアーモンドの甘辛炒めのレシピを見る
※アーモンドは10粒程度で油大さじ1杯と同じカロリー(80kcal程)があります。食べすぎは食事全体での脂質のとりすぎになる可能性があります。食べ過ぎには気を付けましょう。
①ビタミンEが豊富!
100gあたり、ごまのなんと約300倍も含まれており、ピーナッツでは約3倍と含有量が多いのが特徴です。強い抗酸化力があるため「若返りのビタミン」とも言われています。
【ビタミンEの効能】
- 体内の脂質の酸化を防ぐ(老化を防ぐ、動脈硬化予防)
- 血行促進作用(肩こり、手足のしびれなどの軽減)
- 肌のバリア機能を安定(乾燥肌予防、シミ・ソバカスの抑止)

②ビタミンB2が豊富!
脂質の代謝を助ける働きがあり、別名「発育のビタミン」ともいわれています。
【ビタミンB2の効能】
- 皮膚や粘膜、髪、爪などの健康維持(細胞の再生)
- 皮膚や粘膜、髪、爪などの健康維持(細胞の再生)

③食物繊維が豊富
100gあたり、レタスのなんと約9倍も含まれており、ごぼうでは約1.8倍と含有量が多いです!
水に溶けやすい食物繊維と溶けにくい食物繊維の両方が含まれています。
【食物繊維の効能】
- 便秘予防や腸内環境の改善(腸内の善玉菌のエサとなる、便の量を増やし腸を刺激する)
- 血糖上昇を抑える(腸内での糖質の消化吸収を穏やかにする)
- 血中の脂質を下げる(コレステロールを吸着し体外へ排出)
④オレイン酸が豊富
アーモンドには脂質が多いイメージですが、その7割は体内で作られない脂肪酸(不飽和脂肪酸)であり、オレイン酸という良質な脂質が多く含まれています。
【オレイン酸の効能】
- 血中コレステロールの減少(血中の善玉(HDL)コレステロールを減少させることなく、悪玉(LDL)コレステロールを減少させる)
- 動脈硬化予防
- 便秘予防(腸に刺激を与え、働きを活発化させる)
まとめ
- アーモンドはバラ科の木の実の種からできている。
- アーモンドミルクは牛乳や豆乳より低カロリーで食物繊維が豊富、手軽にビタミンEを補給できる。
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以下が豊富に含有
- 若返りビタミンのビタミンE
- 発育ビタミンのビタミンB2
- 便秘予防や血中の糖質・脂質を抑える食物繊維やオレイン酸が豊富