昨今、世の中は新型コロナウィルスで騒然となっています。このような時でも季節は移っていきます。暖かい季節になってくると公園や校庭にも雑草や木々の緑が濃くなって行きます。やがて、土や木の中や巣から虫が出てくると虫刺症の季節がやってきます。

虫刺症はいわゆる虫刺されです。蜂やアブなどの昆虫やダニに咬まれたりして丘疹(腫れ)かゆみや時には痛み、激痛、ショックを伴うものです。虫刺されによる皮膚反応は虫によって注入される刺激反応、あるいは唾液成分に対するアレルギー反応によって起こります。海水浴のシーズン後半になると海にはクラゲが現れて痛い思いをします。こちらも虫刺症と同じ部類に入るのではないでしょうか?
虫刺されによる皮膚反応は虫によって注入される刺激反応、あるいは唾液成分に対するアレルギー反応によって起こります。アレルギー反応は早く起きる「即時型」もあります、時間が経ってから(遅延型:1〜2日後)起こることもあります。一般的には刺激反応では痛みや赤みが起こり、アレルギー反応の即時型では痒み、膨隆疹、紅斑(赤み)が起こり数時間で消えていきます。遅延型では紅斑、丘疹、水泡が起こります。これらの症状は個人差が多く、刺された回数でも異なります。遅延型反応は子どもは大人より大きく腫れて長く続くことが多いです。

 虫刺症の対処法
まずは水で洗い流してください。そしてすぐに医療機関を受診してください。 軽症では抗ヒスタミン薬の外用薬(軟膏など)、痒みや腫れが強い時には抗ヒスタミン薬の飲み薬やステロイドの軟膏を使用します。医師や薬剤師の指導の下に適切な治療を行って下さい。 まれにスズメバチ等の大型の昆虫に襲われたりすることもあります。その際には救急車を呼ぶことも必要かもしれません。くれぐれも注意し対策を万全にしましょう。