熱中症とは…?
高温環境下でおこる総称です。
  体内の水分や電解質(ナトリウムやカリウムなど)の欠乏
  高体温そのものによる臓器障害

 高齢者における熱中症
高齢者はのどの渇きを認識する感受性が低下している上に生理機能や対応調節機能の低下が見られます。
さらに以下の様な習慣を持つ人が多く、熱中症の危険が高くなります。
  エアコンがあっても効きすぎるので使わない。
  防犯のため窓を閉める。
  夜間トイレに起きないように水分摂取を控える。

 一般的な対策に加え高齢者に配慮する点
  初夏から順応させる(1日1回は日差しの中で歩き、その後クーラーのきいた部屋などで過ごすなど)。
  こまめに水分と塩分の摂取を行い、脱水を予防する。
  1日1回、体をしっかり冷却し体温を正常化させる。

 小児における熱中症とその対策
幼児・小児は体温調節機能が十分に発達しておらず、熱中症のリスクが高いので、十分注意が必要です。
また、幼児・小児は成人に比べ発汗機能や腎機能が未熟なため、気温が高いと体温が上昇しやすくなっています。

 一般的な対策に加え小児・幼児に配慮する点
  顔が赤くなっている場合や、汗をたくさんかいているように見えるときは、涼しい環境で十分休息させましょう。
  放熱しやすい服装を選択し、環境に応じて衣服の着脱をしてあげましょう。
  水分とともに塩分の補給も重要です。汗をたくさんかいている時は、経口補水液などをこまめに飲ませましょう。
  日頃から適度に外で遊ばせ、暑さに慣れさせましょう。

 脱水時の対策
熱中症になった場合、水分と塩分が失われ脱水状態になります。それを補うために水だけを飲むと、体の塩分が薄まってしまいます。脱水状態には、水だけでなく塩分を摂取することが必要です。

 経口補水液とは?
経口補水液は、水に砂糖と塩を一定の割合で溶かしたもので、点滴の成分に似ています。糖分と塩分をバランスよく含んでいるためスポーツドリンクの数倍の吸収率があると多くの研究で確認されています。

 経口補水液の作り方
 水1ℓ
 塩3g(小さじ1/2)
 砂糖40g(大さじ4と1/2)


自宅にある調味料で簡単に作れるので、是非お試しください!