寒い冬が過ぎ、桜の花のたよりが聞かれる頃になりましたが、どうお過ごしでしょうか。まだまだ湿度が低く、目がゴロゴロする、乾いてひりひりする、目がかすんだり見えにくくなるといった方も少なくないでしょう。
市川グリーン薬局には、ドライアイでお困りの患者様が多く来局されます。

ドライアイの原因は「涙」と「粘膜」の異常です。
読書、パソコン、スマートフォン、運転など集中するとまばたきが減り、目が乾燥します。これらで生じる一時的な目の渇きを何度も繰り返し、目の表面を守るシステムが慢性的に破綻した状態となり、ドライアイを発症します。
ドライアイは涙の量が減っているイメージがありますが、実は涙の量が減っている患者様は全体のうちの20%しかおらず、80%は涙の量が減っていないのです!
さらにドライアイの症状は「目が乾く」だけと誤解されがちですが、それだけではありません。粘膜に異常があると、まばたきによる摩擦が増えます。その結果、「ゴロゴロする」「違和感がある」「痛い」といった不快な症状をもたらします。レンズの働きをしている目の表面がデコボコになって光が正しく通過しないため、「かすむ」「まぶしい」など、見えにくさに影響が出ます。見えにくさは、疲れ目にもつながります。

この記事を書いている私も、まばたきが減り目が乾燥してまいりました。

ドライアイとなった目は、水分を補うだけでは潤いません。
ドライアイの治療薬には「涙」に働くタイプしかありませんでしたが、近年、眼科で処方できる目薬として「粘膜にはたらくタイプ」が加わり、 涙で目を潤すだけでなく、粘膜の改善まで期待できるようになりました。



目の異常でお困りの方は一度、眼科医に相談されることをおすすめします。
眼科を受診された際は、今一番困っている症状をお伝えになり適切な治療薬を選択していただくことが大切です。

(出展:大塚製薬「あなたのつらい症状ドライアイかも」)

市川グリーン薬局